競馬は紳士のスポーツとして有名です。特に、イギリスの競馬においてロイヤルアスコット開催ではドレスアップして華やかな雰囲気をアピールしています。
もちろん日本においても競馬におけるルールが存在しています。中にはマナーに関する項目もあり、しっかり遵守した上で競馬を楽しむことが重要です。
では、競馬におけるルールには具体的にどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、競馬に関するルールについて詳しく解説します。
目次
馬券に関するルール
多くの競馬ファンは、馬券を購入してレース観戦しています。馬券を購入するとしないとでは、盛り上がり方が全く異なるものです。
馬券に関しては、法律上でも明確なルールが存在しています。もし違反すると、犯罪行為となるので注意が必要です。
主な馬券に関するルールとしては、次のようなものがあります。
決められた方法で購入する必要がある
中央競馬において、馬券は主に以下の方法で販売されています。
- 競馬場
- 場外馬券発売所(WINS、エクセルなど)
- 電話・インターネット投票
以上のシーン以外で馬券の購入することは、法律で禁止されています。もし違反行為を行った場合、罰せられることがありますので注意してください。
過去と比較すると、違反行為による馬券の発売は大きく減少しています。かつては、ノミ屋と呼ばれる私設馬券屋による馬券販売が横行している時期もあったのです。
勝馬投票類似の行為をした者には、5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金に処せられます。ノミ屋での購入はもちろんのこと、自ら馬券を販売することも禁じられていますので注意しましょう。
20歳以上でなければ購入できない
馬券を購入することによって、リスクがあるのは事実です。ギャンブルの要素が強いわけですが、お酒やたばこと同様に、馬券を購入できるのは20歳以上という条件があるのです。
「未成年者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない」というルールが適用されています。昨今は選挙権が18歳まで緩和されていることもあり、18歳以上であれば馬券を購入してもよいと思われるかもしれませんが、あくまでも20歳以上でなければなりません。
また、民法において未成年の年齢を18歳まで引き下げるという動きも盛んになっています。ただ、公営ギャンブルにおいてはそのまま20歳からとなる見込みです。
なお、平成17年の法律改正において、学生でも20歳以上であれば馬券を買うことができるように緩和されています。
出走頭数に応じて発売されない馬券がある
中央競馬において、最低出走頭数が決まっていて基本は5頭、3歳未勝利戦に限って6頭までとなります。ただ、以下の競走においては1頭でも出馬投票を行うことでレース成立となるのです。
- G2格以上の競走
- JRA G1への優先出走権が与えられる競走
- 外国調教馬が出馬投票を行った競走
- 地方競馬所属馬が出馬投票を行った一部の競走
ただ、出走頭数に応じて一部馬券が販売されなかったり的中対象となる頭数が変化する場合があります。出走頭数と馬券の購入可否、対象頭数は、以下のようになります。
出走予定馬の頭数 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2頭 | 〇 | × | × | × | × | × | × | × |
3頭 | 〇 | × | × | 〇 | × | 〇 | × | × |
4頭 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
5~7頭 | 〇 | 〇(2着まで対象) | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
8頭 | 〇 | 〇(3着まで対象) | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
9頭以上 | 〇 | 〇(3着まで対象) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
基本、5頭以上の出走で枠連以外の馬券は販売されます。ただし、複勝に関しては5~7頭立ての場合は2着までが的中の対象となる点に注意が必要です。
的中した馬券の払い戻しは60日以内
インターネットや電話投票の場合、的中すればそのまま投票口座に払い戻しされます。ただし、紙の馬券を購入した場合は発券機や窓口に持ち込んで払い戻しを受けなければなりません。
的中馬券の払い戻しは、レース当日から60日以内に払い戻しが必要であり、もし期間中に払い戻ししないと無効扱いとなるのです。新型コロナウイルスの影響で、一時期払い戻し期間の特例措置が取られていますが、基本は60日以内であることに注意が必要です。
競馬場におけるルール
競馬場に訪問して競馬を楽しむ際にも、競馬場におけるルールに従う必要があります。場合によっては、迷惑行為と判断されて退場を命じられることもあるので要注意です。
主な競馬場におけるルールやマナーとしては、以下があります。
入場料を払う必要がある
競馬が開催されている競馬場に入場するためには、入場料を払う必要があります。入場料は、各競馬場によって以下の金額に設定されています。
- 東京・中山・中京・京都・阪神:200円
- 札幌・函館・福島・新潟・小倉:100円
なお、15歳未満の場合は入場料は無料となりますが、当然馬券の購入はできません。8枚綴り1,000円の競馬場共通入場回数券があるので、お得に入場したい場合は事前に入手しましょう。
持ち込み禁止物がある
競馬場では、他のスポーツを観戦する場合と同様に、持ち込み制限されているものがあります。明確に禁止されている持ち込み禁止物としては、次のようなものがあります。
- 危険物(火気類、ビン類、缶類など)
- ペット(ただし盲導犬・聴導犬は除く)
- 車輪のついた器具や乗り物(ただし車椅子やベビーカーは除く)
- テント、パラソル、大型のテーブル
- 騒音を発生させる器具(ホイッスル、拡声器、楽器など)
- 投げたり飛ばすことを目的とした器具(ボール、風船、フリスビーなど)
競馬はレジャー感覚で楽しめるスポーツでありますが、テントやテーブルの持ち込みはできません。また、ビンや缶などの飲み物も持ち込みできませんので、ビールなどは競馬場内で購入する必要があります。
なお、競馬場の入り口で手荷物検査が行われることもあります。
観戦中に禁止されていること
競馬観戦中に、ものを投げ入れる行為は明確に禁止されています。特に、コースやパドックでは警備スタッフが厳しく監視しており、少しでも投げ入れる行為を行うとするとすぐに拘束されます。
馬はデリケートな動物ですので、絶対に行わないようにしましょう。他にも、騒音を出す行為も絶対に行わないうようにしてください。
他には、 踏み台や脚立に昇っての観戦も周りの競馬ファンに迷惑がかかるので禁止されています。競馬においても、他のスポーツ同様に垂れ幕などの掲示が可能ですが、決められた場所以外での掲示できません。
迷惑行為としては、出走馬や関係者への威嚇や誹謗中傷なども行ってはなりません。
写真や映像撮影時における禁止事項
競馬場では、基本的に写真や動画の撮影は禁止されていません。ただ、 許可なくライブ配信することは禁止されているので注意しましょう。また、営利目的での撮影も厳禁です。
写真撮影時に注意したいのが、フラッシュを使用した撮影です。フラッシュを焚くことで馬に精神的な負担を与える可能性があるため、禁止されているので設定をよく確認の上で撮影してください。
他にも、より近くで撮影したいためにものを置いての場所取りや踏み台や脚立に昇っての撮影もできません。
ルールを守って競馬を楽しもう
今回紹介したのは、競馬に関する最低限のルールやマナーとなります。これ以外にも、例えば競馬場で他の競馬ファンの迷惑になる行為は禁止されています。
馬はデリケートな動物であり、ちょっとしたことでも意外と成績に影響することもあるのです。ルールをしっかりと守った上で、仲間などとともに競馬を楽しみましょう。
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