競馬用語として初心者が知っておくべきフレーズを紹介

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競馬に関連する用語は実に多く、初心者にとって最初は戸惑うものです。適切に用語を理解することができれば、競馬ファンとのコミュニケーションを取ることも容易になりますし、より競馬に親しみを持って関わることができます。

では、競馬に関連する用語にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、競馬に関する用語について詳しく解説します。

人物に関連する用語

競馬に係る関係者としては、主に騎手、調教師、馬主、トラックマンなどがいます。それぞれについては、以下のような意味があります。

騎手

馬に騎乗して操縦する人のことを指します。JRAでは競馬学校に入学して、卒業して晴れて騎手になることができます。国家資格保有者という位置付けになり、騎手以外の呼び名としてジョッキー、鞍上、ヤネ、乗り役なども用いられることも多いです。

調教師

調教師は、馬主から馬を委託して、調教したり普段の食事などの管理も行います。馬のトレーナーという位置付けで、調教師の腕次第で馬の能力やコンディションが大きく左右されることも多いです。

調教師になるには免許が必要となり、厳しい試験をパスした方のみが担当しているのです。テキという用語で呼ばれることもあります。

厩務員

調教師からの指示のもとで、馬の世話を担当する方のことです。より馬に寄り添って世話をすることで有名です。

厩務員になるためにも、競馬学校で半年間学ぶことが義務付けられています。

馬主

馬を購入して所有するオーナーとなります。個人で所有する場合と、法人や組合の場合もあります。馬主として登録するためには、資産や年収などの審査を受ける必要があり、審査基準はハードルが高いことで有名です。

トラックマン

トレーニングセンターがある美浦と栗東において、取材をしている競馬予想専門紙の記者のことです。早朝から調教スタンドから追い切りをチェックした上で調教タイムを計測したり、調教内容を伝える取材班の役割がメインです。

また、関係者のコメントを取るために取材したり、出走予定馬の調子を取材しています。早朝勤務となり、競馬開催に伴う出張が多いために多忙な仕事としても有名です。

開催執務委員

競馬を開催する上で必要な委員のことを指します。主に、以下のメンバーで構成されています。

  • 委員長
  • 副委員長
  • 裁決委員
  • 走路監視委員
  • 決勝審判委員
  • ハンデキャップ作成委員
  • 検量委員
  • 発走委員
  • 馬場取締委員
  • 獣医委員
  • 整理委員
  • 総務委員
  • 情報管理委員
  • 広報委員
  • 施設委員
  • 勝馬投票委員
  • 来場促進委員

各委員の設置については政令で定められており、出馬表に表示されています。

騎乗依頼仲介者

レースに出走するために、馬主や調教師から騎手に対して騎乗依頼を受けて交渉を行います。その際に、騎手と直接交渉を行うのではなく、仲介者が代理で交渉を行うことが多いです。

その仲介者のことを、騎乗依頼仲介者と呼びます。1名の騎乗依頼仲介者は、騎手の人数に制限があり3名と若手騎手1名のみ担当可能です。

エージェントとも呼ばれることが多く、中には有名なエージェントも存在しており予想する上で重要なファクターとなっています。

馬に関連する用語

競走馬

競馬は馬が中心となって行われるスポーツです。よって、馬に関連する用語も多く存在しています。

性別に関する用語

人間では男性と女性という言葉が用いられますが、馬の場合はオスが牡馬、メスが牝馬と呼ばれています。他にも、牡馬が去勢した場合にはせん馬と表現されています。

馬齢

馬の年齢のことです。馬は、生まれた年は当歳と呼ばれており、0歳扱いになります。年が明けて1歳、翌々年が2歳と加算されていきます。

馬齢で4歳あたりが人間で言う20歳前後となるため、後述するクラシックレースはより若い年齢に開催されているのです。

脚色

馬の走りっぷりのことを脚色と呼びます。まだ余力が十分ある状態で走っている場合は脚色が良い、余力が無くなりバテている場合は脚色一杯などと表現されることが多いです。

馬なり

レースや調教において、鞭を使ったり手綱をしごいたりすることなく、馬の気分にまかせて走ることを指します。持ったままとも表現されて、余力を十分残している状態となります。

ステイヤー

競馬は、平地レースにおいて短い場合は1,000メートル、長い場合は3,600メートルで行われます。その中で、主に2,400メートル以上の距離が得意な馬のことを、ステイヤーと呼ぶことが多いです。

スプリンター

ステイヤーとは逆で、主に1,600メートル以下の短い距離が得意な馬のことをスプリンターと呼びます。

マイラー

距離の単位としてマイルがあり、1マイルは1,600メートルとなります。マイラーは、1マイル前後の距離が得意な馬のことをいいます。

ミドルホースディスタンス

主に2000メートル前後の距離を得意とする馬のことです。距離に対する融通性としては、マイラー、ステイヤーと比べると高い。

手前

人間には利き手や利き足があり、圧倒的に多くの方が右利きとなります。馬でも同様に、稀に利き足が決まっている場合もあります。

右前肢を左前肢より常に前に出して走行することを右手前と呼び、逆に左前肢が常に前に出る場合を左手前と呼ぶことが多いです。手前によって、右回りと左回りの得意不得意が分かれることがあります。

予想する上で使用する用語

レース

競馬予想する上でも、多くの競馬用語が存在します。主な競馬用語には、次のようなものがあります。

オッズ

勝馬投票券が的中した場合に、概算払戻率のことを指します。中央競馬においては、トータリゼータシステムのコンピューターに直結することで、100円に対する倍率で掲示されているものが用いられています。

万馬券

100倍を超える払戻しのことを意味します。例えば100円の馬券を購入し、100倍の馬券を的中すれば10,000円の払い戻しになり、この時点で万馬券を的中したということになるのです。

馬場

馬がレースを行ったり、調教するコースのことを馬場と呼ぶことも多いです。レースで使う馬場は、芝もあればダートも存在します。

調教で使う馬場はさらに種類が多く、芝とダートの他にもウッドチップ、化学繊維などを混ぜたポリトラックもあります。

ハロン

正式なな表記はファロングとなり、距離の単位の一つです。1ハロンは約200メートルとなり、8ハロンは1600メートルとなり、1マイルということにもなります。

斤量

馬は、騎手以外にも規定のおもりを背負ってレースに出走します。その負担重量を意味する競馬用語が斤量です。

昔は負担重量に斤という単位を採用していたのが語源となっていますが、今ではキロが採用されています。

カンカン泣き

斤量に密接する用語で、馬が重い斤量に苦しむことを指します。馬の中には、斤量に敏感でそれを苦にする馬が多く、〇〇はカンカン泣きしていると表現します。

ソラを使う

馬の癖の中で、レースや調教時に馬の気が散って走ることに集中力を欠くことです。

ブリンカー

遮眼革とも呼ばれており、視界の一部を直接遮して馬の意識を競走や調教に集中させる効果がある馬具です。周囲からの影響に惑わされずに走らせるために用いられて、レースでの適用により好走する場合もあります。

競馬用語をしっかりと覚えよう!

競馬用語は多種に渡り、競馬初心者にとっては全く理解できないものも多数あるのが事実です。ただ、競馬に関わるうちに徐々に用語の意味や使い方を覚えることができます。

用語を正しく理解することで、より競馬予想にも役立つことは間違いありません。この記事で紹介した用語を中心として、自分自身でも普段の会話で使用できるレベルまで習得することをおすすめします。